うしへ

あなたにだから話したいことがたくさんある。

月日が流れて、それなりに私がわたしを大切にできるようになった、その、結果として、あなたを選んでいる気がする。

褒められたときには、嬉しすぎて尻尾がちぎれるくらいに振っていたいし、叱られたときには、ちゃんと泣いて落ち込んで自分と向き合おうと思っているし、控えめに言って、だいすきすぎるのだ。

それはきっとあなたがいつも同じチューニングでいてくれるからで、あの喫茶店に入ったらプリンを頼むとか、あの映画館ではこの席に座るとか、そういう安心感に似ている気がする。

それからあなたは丁寧に細やかにちゃんと知り合ってくれる。わたしのつくるものに対するリスペクトみたいなものを示してくれるだけでなくて、信じるというカタチで応援してくれる。

なんか、いつも、ありがとうね。

こうして言葉にしてみると、わたしがもらってばかりな気がしてきたな。あなたにもちゃんと手渡せているものがあるのかな。

あなたに選ばれているうちに、関係性に名前がつかないうちに、未知変数のふたりで、ふたりだからこそ、できることを探していけたらいいなと思います。

(それと別に、わたしは自分のことをもっと大切にする方法を探してみるつもりでもある。また近況報告させてね。)

愛をこめて。やぎより。